SURPR!SE
サプライズ
2025.03.26
座りっぱなしで“いい仕事”できると思ってるの?
案件ローンチに追われ、Figmaのレイヤーに溺れ、Slackのスレッドで行方不明になり夜が更ける。
タスクは終わらぬ、フォントは決まらぬ、そしてなぜかまた、パワポが落ちる。
この現代を生きる我々IT(土方)クリエイターの性である。
僕達ホモ・サピエンスはおよそ30万年前から今と変わらぬ姿かたちで立ち上がり、歩いていた。
我々の祖先は、マンモスを追いかけ、獣に追いかけられ…… 下半身が常にリファクタリングされていた。歩くことは生きること、生きることは歩き続けることだったのだ。
なのに現代、我々は常に椅子という名の監獄に囚われマウスをシコシコと動かす事に人生の大半を費やしている。
「ユーザー視点で」と言いながら、自分の視界は曇ったまま。
「直感的な導線を」と言いながら、自分のカラダの直感はすっかり無視してる。
だけど、想像してみてほしい。
人間は、手を動かす前に 足で世界を測っていたのだ。
狩りに出る前、森を歩いた。
想いを伝える前、砂浜を歩いた。
インスピレーションは、マウスの先じゃなくて、空と君のあいだにある。
今の私たちは、ほとんどのことをデスクの上で完結できてしまう。
だけど、ずっと同じ姿勢のままじゃ、心も感性もどこか止まってしまう。
だからこそ、意識して「歩く」ことが大切なのだと思う。
それが、僕たちインフォメーション・テクノロジー・ブルーカラー・デスクワーカーの健康寿命を伸ばす、大切な習慣なんじゃないかと思う。
散歩は、感性をほぐすメンテナンス
最初の一歩は重い、だけど気負わず5分だけ足を交互に動かしてみる。
スマホは見ずに、景色の中に目を向けてみる。
風のにおい、雲のかたち、知らない家の玄関の色。
それだけで、固まっていた思考がゆっくりほどけていく感覚…
血が頭にめぐり、脳に酸素が到着する。
気づけば、さっきまで詰まっていたアイデアに
「あれ、これでいいんじゃない?」ってヒントが降ってくることもある。
デザインも人生も、バランスが大事。
食べすぎたら少し控えるように、座りすぎたら、ちょっと歩いてみる。
わざわざハードな運動しなくていい。
ランチまでの道を遠回りしたり、エレベーターじゃなく階段を使ったり。
そんな「ゆるい散歩」から始めてみようじゃないか!
散歩は、健康のためのミドルウェアであり、創造性のためのアルゴリズムである。
だから今この瞬間も、あなたのケツに言いたい。
座ってるだけじゃ、お前の人生、リリースされないぞっ!