2013.11.23
1枚のイラストからモデルを作成するワークフローの解説
イラストからモデルを製作するためのワークフローの紹介を行います。
今回、製作を行ったモデルは左の画像です。
作製したモデルはWebGLを利用し、ブラウザ上で表示を行うという
名目で作製しました。
1.同様のポーズのモデルを作成。
アニメーションが不要という前提での作製だったので、先に画像の女性はどのようなポーズをとっているのかを考察し、
素体の女性モデルに近いポーズをとらせました。このモデルの体のバランスを参考に服や髪型を作製していきます。
C4DのHyperNurbs機能を利用して関節ごとに分かれている女性モデルの作製。
参考の画像を下地として、ポーズを違和感のない状態に調整。
2.頭部の作製
WebGL上での表示プログラムと同時進行での作業だったのでレンダリングの色調を確認するために頭部のモデルを
先行して作製しました。2.頭部の作製
3.モデルの作製
デモ版での達成目標が上半身のモデリングでした。ここでボトルネックとなったのが画像で見えない部分の作製でした。
初期段階でのモデリングは資料が不足し形状が不定なままテクスチャ作製に。
テクスチャ作製の段階でどうしても成り立ちとの折り合いがつかず、モデリングに戻って形状の再考を行いました。
テクスチャは可能な限り元画像から切り出した部分のレタッチで作製しています。
一部、服の模様などは新しくテクスチャを作製しました。
テクスチャの肌色は元画像ではすでにライティングを考慮に入れた赤身の強いものでしたがトゥーンシェーディングを行うために白色に近いコントラストの弱いものに色調整しました。
4.完成モデル