SURPR!SE
サプライズ
2014.11.06
ものづくりスタートアップを強力にバックアップしてくれる DMM.make AKIBAを見学した その2
10Fの町工場エリア中心の前半記事はこちら。
さて、DMM.make AKIBAの町工場エリアから、作業毎にテーマが決められている個室エリアへ。
13のキャスティングルーム 真空注型機Amolsys® M150が配備、ゴム型が作れます。
真空注型機で作ったゴム型、この形に樹脂を流し込んでプロトタイプ製品を作ります。
14の塗装ブースは、色味が正確に判断出来るように照明にも気を使っているそうです。自然光も入る位置に部屋を設置。この横にでっかい乾燥用の釜があります。
12の部屋はシルクスクリーンのブース。Tシャツだって作れちゃいます。
どの機材もそうですが、基本的にはDIY、自分でやらないと作れない場所です。
道具がある=出来るではないですよ……(←自分に言い聞かせている)
09のサーキット部屋にはオシロスコープなどの回路開発に必要な機材が揃っています。
これはたぶんスペクトラム・アナライザ。
半田ごても沢山配備
なんの機材かは分かっていないのですが萌えます。
07の部屋はミシン部屋です。ロックミシンやコンピューター刺繍ミシンなどがあります。
UVプリンター VersaUV LEF-12 も配備。
05のPCBAエリアには卓上型 X線検査装置 MSX500を配備しています
回路の印刷機と実装機、半田リフロー炉も備えています。
10階の見学はここまで、一行は11階に
11階
11階はHubと呼ばれるスペース
相談所というか駆け込み寺というか、ハードウェアベンチャーの開発にまつわる相談をDMM.makeのプロフェッショナルが相談にのってくれるスペースです。3Dプリンターがフロアの奥に並んでいますが現在稼働中の案件もあるようで11階は写真撮影はNGでした。
ということでフォトレポートは12階へ
12階
12階はフリーアドレスのシェアオフィススペースと、3名以上を対象とした個室オフィススペース。
フリーアドレスエリアにはもちろんバーがあります。酒を燃料としてナイスアイデアの降臨を仲間と語らいながら待つなんとも羨ましい環境が実現出来そう。
フリーアドレスエリアにはカウンター席とテーブル席があります。
カウンターテーブルの色分けされたエリアが1ブロックとなっていて、ブロックごとにプロジェクターが設置されています。
フリーアドレスエリアにある机や椅子の什器はDIY感あふれる頑丈なものでした。ものを作る気分を高めてくれるのに一役買ってくれそうです。
25部屋の3人個室を抜けると、フロアの中心にプレゼンテーションルームがあります。こちらはもともと音楽録音スタジオだったとのことで、無響室のようで入って中で会話すると反響がないので不思議な気分になります。
ここでプレゼンテーションするとちょっと緊張しそう……
DMM.make AKIBAの見学はこのプレゼンテーションルームで終了、全体で1時間半ぐらいの萌えツアーでした。
見学者は全員男の子で、目をキラッキラさせながら説明を前のめりに聞いていたのが印象的でした。
昔からある電気街の秋葉原に最新のものづくりノウハウと設備をインストールして、世界で戦えるベンチャーをうみだす、またはその場所自体が世界から夢の実現のために人材が集まるようなハブを目指す。これを一企業が実現したのが素晴らしい、こんなお金の使い方が出来るなんて尊敬しちゃいます。
この取り組みの成果で、3年後、5年後に実現できるプロダクトに期待ですね。