SURPR!SE
サプライズ
2014.08.17
クリエイティブにおけるロボット工学
60年代初頭、しばしばアートシーンで見られたロボットはまるで彫刻のようであった。今日、クリエイティブ分野におけるロボット工学は小さなクリエイティブスタジオに工業的なインパクトを与えつつ刷新されている。 デジタルアートの手順は、結果よりもプロセス自体がアートとして意図されるものであるということをすでに証明している。60年代のエクスプレッショニズムにおいて、体の動きやアクションペインティングの記憶が作品として表現されたのとそう変わらない。 アーキテクチャは明らかに、ロボット工学が最も理にかなう分野である。工業化とユニークな創造性の両方におけるアーキテクチャの基本的な存在によって、柔軟性とジャストインタイムで形成可能な工業的要素の必要性がアーキテクチャの感度と言語の新たなキーになる。アーキテクトは既に、ワークフロープロセスのいくつかのサブカテゴリーで、ロボット工学の実験的な使用を構築してきた。それぞれには異なるゴールがある。しかし、それらのどのゴールも、形成されたオブジェクトの実装に至るものではない。つまり、アーキテクチャルデザイン自体が、構築プロセスの記憶として理解される、最終的な目的なのである。この彫刻的アプローチはアーキテクチャに将来性をもたらすものであるが、ロボット工学に基づく大規模プロジェクトにスケールアップするのは困難である。この分野の実際的なプレイグラウンドは小規模な構造のアーキテクチャであり、高層ビル建設における将来性は、建設現場での工業用ロボットの使用方法を再考する方向に導かれるものかも知れない。 © Robotic Arts プロモーションイベントや OOHプロジェクトはセノグラフィーデザインに依存するところが多い。これは先の1,2段落で述べた内容に営利目的を付加するものである。現在、産業ロボットが発展してゆき、その精密で鋭い動きが生み出す壮大な光景をもつステージサイズのボリュームは、まるで主役のバレエダンサーがそうするように自分自身に注目をしている。 可動部分によってその場でかたち作られる力学はイベントを追加してゆき、プロモーションのために書かれたシナリオにキューの合図を送る。 参照サイト
工業用ロボットと、カスタムメイドの自動化には大きな違いがある:それは強さと信頼性だ。プロジェクションマッピングが一メディアからアーキテクチャとされるまでになったのと同様に、これらふたつはロボット工学をダイナミックな構造要素と定義することができる。工業用ロボット工学は空間デザインとインスタレーションデザインに新次元をもたらしている。アートにおけるロボット工学
このプロファイルアートは、ツール操作がアートの瞬間だというパフォーマンスなのである。ロボット工学も同様だ。ただし、ロボットはロボット自体のが元々持っているデジタルな性質にマテリアルを追加するものである。アーティストは、プロセスを設計する。プロセスは、パフォーマンスを作り出す。パフォーマンスはこの一連のワークフローの総合的メモリーとして作用するメディアを与える。その上さらに、ツール自体がその可能性と言語をもっているのである。不思議なことに、産業用ロボットの主な機能は、いかなる芸術的なアプローチとしても表現されることはない。その他の特徴、例えば精度やプログレッシブパターンのアレンジ等はロボット工学の主な本質にアートを含んでいる。アーキテクチャのロボット工学
クリエイティブにおけるロボット工学
言い換えれば、ロボットは空間力学を乗算しているのである。この完璧なの例として、ライブパフォーマンスの振り付けによって、壁になったりプラットフォームになったり、または階段になったりするロボットのビデオパネルがある。ロボットの強みを見ることで、私たちは、車のショールームやモーターショー、またはどんな規模のイベントについても、容易にアイデアを膨らませることができる。これら役者たちのインパクトはテクノロジーシーンを遥かに超えるものであり、産業ロボットはOOHの未来であると言って間違いは無い。
http://vimeo.com/botndolly
http://roboticarts.com/
http://www.robotsinarchitecture.org/
http://www.daito.ws/work/robot-dancers-lasers.html